NASが欲しい。。ならば作ろう。インストール編

前回の下準備編からの続きです。

これからNASを作っていきます。

おさらいですが、
使う予定にしているパソコンスペック(前回より少し詳細に)は
・CPU Celeron G3900(2.8GHz 2コア/2スレッド)
・メモリ 16GB
・マザーボード H110M-HDV
・ブートデバイス 128GBのSSD
・ストレージ 1TBのHDDが3台
・LAN 1Gbps対応
・電源 500W(お古です。)
です。

ちなみに
TRUENASの最小システム要件は
・CPU 2コア以上のインテル64ビットかAMD64ビットのプロセッサ
・メモリ 8GB
・ブートデバイス 16GBのSSD(64GBあればなお良し)
・ストレージ 1つのストレージプールに同じサイズの2台のデバイス
とのこと

気になるのは最近販売している既製品のNASよりもCPU性能が低いことです。

何よりコア数が少ない(既製品は4コアの製品が多い気がする)のが気になります。

私が欲しいと思っていたTS-464-8Gは
CPU Intel Celeron N5095 (2.9 GHz 4コア/4スレッド)
メモリ 8GB
です。

Celeron G3900自体が2016年モデルの廉価CPUなので仕方ないのですけどね。

そのぶん、メモリーは既製品標準よりは多いです。 ここに期待です。

TRUENAS SCALEのインストール

インストールイメージファイルの準備

TRUENAS SCALEのインストールイメージファイルをダウンロードします。

▲ GoogleアカウントやGitHubアカウントなどでサインインしても可

「No Thank you, I have already signed up」からダウンロード画面に行けます。


▲ 今回は安定バージョンの24.10.2.1を、ダウンロードしました。

ISOファイルなので、これをUSBメモリー(もしくはSDカード)にRufusを使って書き込みます。

▲ SDカードでもカードリーダーを使えばパソコン視点だとUSBメモリーと同等です。


▲ USBメモリーを挿した状態で「選択」からダウンロードしたファイルを選択

この状態で下にある「スタート」を押すと書き込みが始まります。
※USBメモリー内のデータは無くなってしまうので注意※

マザーボード側の設定やら

ひとまずTRUENAS SCALEのインストールが終わるまで1TBx3台はつなぎません。

間違えてHDDにインストールしてしまうミスを防ぐ為にSSD(ブートデバイス)だけつないでおきます。

USBメモリーから優先的に起動できるようにしておきます。

▲ このマザーボードの場合は右側に設定があります。

ブートデバイスにOSが入っていない場合はこんな心配いらないです。

TRUENASのインストール開始


何もしなくてもここから進みます。

▲ 電源を入れてしばらくするとこの画面が出てインストールが始まります。

ここまま「Enter」キー押します。

インストールするディスク(ブートデバイス)を選択します。

▲ インストールするディスクの所で「スペースキー」を押して「*」を付けます。

HDDを最初に繋げなかったのはここの為です。他の選択肢がでないようにしました。

ブートデバイス内のデータが消えてしまうので確認画面がでます。

▲ ここにもブートデバイスに関する注意が表示されます。

ブートデバイスはUSBメモリーを推奨しません。SSDクラスのディスクをおススメします。

って感じなことを書いてます。

「Yes」で進めます。

次はNASで使うユーザーの設定

▲ Administrative user (truenas_admin)のままで問題ないです。

初期ユーザー名が「truenas_admin」になります。

以前のバージョンとは初期ユーザー名が違っているようです。

以前は「root」とかだったよね。。。

気にせず「OK」で進めます。

次は初期ユーザーのパスワード設定

▲ パスワードなので忘れないようにしましょう。

次は起動時の設定

▲ UEFI起動かBIOS起動なのかを選択します。

今回の場合はマザーボードがUEFIに対応しているので「Yes」で進めます。

古いマザーボードなどでUEFIに対応していない場合は「No」で進めます。

ここまでで一通りのインストールに関する設定が終わりました。

▲ 再起動するのでUSBメモリーを外しておきます。

この時点から電源が切れているタイミングのどこかで使う予定のHDDをつないでおきます。

ここから実際にTRUENASの初回起動までは少し時間がかかります。

CPU性能で差が出るのかもしれません。

▲ この画面が出るまで待ちます。

ここまで来たら他のパソコンから設定できるようになっています。

▲ この場合、他のパソコンのブラウザに「192.168.3.21」を打ち込むと設定画面が出ます。

ここまで来たらNASパソコンにモニター・マウス・キーボードが要らなくなります。

でも今の状態だとIPアドレスが固定ではないので、ここから固定IPにしてしまいましょう。

「1」を入力して「Enterキー」を押します。

▲ 今の設定が出てくるので「Enterキー」で編集モードに入ります。

ここにNASパソコンのIPアドレスを打ち込みます。

▲ 固定IPにするにはipv4_dhcpの項目を「No」にします。

「aliases」の所に設定したい固定IPを入力します

この場合だと「192.168.3.216/24」を入力します。数値は自分の環境にあったものにします。

あとからでも設定はできるけど、折角モニターやキーボードも付いてるうちに設定しておきましょう。

他のパソコンからTRUENAS SCALEの確認


▲ ユーザー名はインストール時に設定した「truenas_admin」、パスワードは設定したものです。

TRUENAS SCALEの設定画面がでます。

▲ ここからいろいろな設定ができます。

ちなみにスマホからでもTRUENAS SCALEの確認できます


▲ 同じLAN環境内であればスマホ(Wi-Fi接続)からでも設定をできます。

画面が小さいのでパソコンからの方がやりやすいですね。

ひとまずTRUENAS SCALEのインストール完了です

まだデータ保管用のHDDについては出てきていませんが、遅くてもこの段階までには

つないでおきましょう。

次でやっとNASとして使えるようになります。

長くなったのでひとまずここまで。

次に続きます。