スリム型パソコンの憂鬱

2021年5月13日

スリム型パソコン

小さいは正義ですかね。

それをいうなら、かわいいは正義ですかね。

色々とイジることを考えなければ、そのままの性能に満足できれば、最近の部品は比較的丈夫だったりするから壊れないだろうということを前提に考えれば、個人的には良い選択肢だと思います。

念のために個人的な意見を言えば、

・私はイジる。

・そのままの性能に満足なんて(基本的には)してない。

・丈夫だろうが部品である以上はそのうち壊れる。

・なにより大きさはある程度までならそれほど気にならない。

これらが前提なので、私が使う物はミドルタワーのケースばかりですね。。

そんな私の元へスリム型パソコンがやってきた

やってきただけで、私のではない。

パワーアップの依頼。

したいこと
その1 HDMI端子が使いたい。(デュアルモニターにしたい)

その2 SSDにしたい。

その3 保存もいっぱいしたい。

その4 費用は抑えめで。

ってな感じ。

で、対象のパソコンはこれ
左側の小さいヤツ(右は比較対象のミドルタワーケース)

NEC Mate MK27RB-D
インテル® Pentium® プロセッサー G630
チップセット インテル® B65 Express チップセット
最大メモリ(メインメモリ) 8GB
HDD 250GB
PCIスロット 1スロット
PCI Express x1スロット 1スロット
PCI Express x16スロット なし

マザーボードには「MS-7479 Ver1.1」の刻印がありました。

さて、希望しているもののうち2~4に関してが一括りになるのですが、

その2 SSDにしたい。 → 既存のHDD(ハードディスク)を変更すれば可能
でも
その3 保存もいっぱいしたい。 → ならSSDの容量をでかくする。

その4 費用は抑えめで。
が両立できない。
大容量SSDはさすがにまだ高い。

なので、単純に
今の構成である
・光学ドライブ1台
・ハードディスク1台
から
SSDを増やして
・光学ドライブ1台
・SSD1台(ここにWindowsを入れる用)
・ハードディスク1台(こっちはデータを保存用)
にすれば問題解決なのですが、

赤丸部分・・・・

差すための端子(SATA端子)が削られているという不幸・・・・

そのままだと2つしか機器を繋げられないことになるので先ほどの3台を繋ぐのは無理なのですが、、

しかし救世主は存在する。

それが拡張スロット(赤丸部分)

拡張スロットを使って拡張ボードを増設し、SATA端子を追加すれば解決します。

で、今回使用したのはこれ

2端子付のしかなかったので1個予備になります。。。使うこと無いだろうな。。
スペースを考えると普通には入らないからね。。

残りの希望である

その1 HDMI端子が使いたい。

はグラフィックカードの追加で対応できます。

が、ここでも悩ましい問題が。。。

スリムタワーパソコンだと選択肢が少ない。

スリム型パソコンだと、「ロープロファイル対応」のグラフィックカードで無いと物理的な幅寸法の制約で取付けることが出来ません。

しかもグラフィックカードに関してはハイエンドクラスの性能が高い物は発熱が大きい物が多いため、冷却について不利である体積が少ない箱に取付けることになる「ロープロファイル対応」のグラフィックカードにはほぼ皆無です。
(あるかも知れませんが私の調べた限りでは無かった。)

しかもさらに問題が・・・・

PCI Express x1スロットしかないとさらに選択肢が少ない。

このNEC Mate MK27RB-DってPCI Express x1スロットしかない。。
(PCIスロットはSATA拡張ボードを取付けるので除外)

現時点で買える一番性能の良いであろうPCI Express x1用グラフィックカードはこれかな。

PCI Express x1ってホント小さい。。かわいい。。。やっぱりかわいいは正義!?

通常サイズの端子と比べるとこんなに違います。。

その代り、性能はソコソコですよ。。

でも、基本的にはインターネットしかしないとかならば全く問題ない性能です。

むしろHDMI端子のこと、デュアルモニターのことを考えなければ純正でも問題ないぐらいです。

このロープロファイル対応のグラフィックカードをロープロファイル用ブラケットに交換してスロットを2段使えば一先ずこちらも解決。

残りはLANカード

こちらは元々付いていたのが「PCI-E 1x」用の物だったのですが、グラフィックカードとSATA増設カードで使ってしまったので残ったPCI拡張スロット用の物を用意しました。

こちらを使うことで解決しました。

これで完成


赤丸がグラフィックカード(これで2画面が使えます。)

緑丸がSATA増設カード(内側しか用が無いので外から見るとわからない)

青丸がLANカード

中を見るとこんな感じ

前面はこんな感じ

総括

スリム型パソコンは制限が多く、工夫が必要だから面白いですね。

タワーパソコンで性能を求めるのも良いですが、こういうのもまた良いのではないでしょうか。