使わない、使えないUSBケーブルの見分け方
USBケーブルの整理をするにあたってちょっと気になったことがありました。
良いUSBケーブルって
USB CABLE CHECKER2で測って
線の抵抗値(GND+VBUS)が少ないほうが良いのですが、
この抵抗値が少ない=充電量も多いのでは?と考えたのです。
昔習ったオームの法則より
電圧(V)=抵抗(Ω)x電流(A)
なのですが、電圧はUSBの規格から見て5Vに固定されていると考えると
抵抗が少ないほうが電流が多くなる理屈ではないでしょうか。
例えば
5V = 1Ω x 5A
5V = 5Ω x 1A
ってなりますよね。
こう考えると抵抗が少ないほうが電流は大きくなります。
そして、充電自体は電力に相当するので式だと
電力(W)=電圧(V)×電流(A)
です。
上の例にあてはめると
25W = 5V x 5A
5W = 5V x 1A
ということになります
やはり抵抗が少ないほうが、電力は大きくなりそうです。
なのでUSBケーブルを比較してみました
充電時の状態をできるだけ揃えるためにTYPE-Cアダプタは同じものを使いました。
スマホの充電状態も60%程度にしてから測定しています。
これは満タンに近い状態になると充電速度をスマホ側で調整しているからです。
まずは基準にするケーブルの抵抗計測から
充電する相手がスマホなのでTYPE-Cにする必要があるのでTYPE-Cアダプターを使います。
▲ 5.08V、1.29Aになっています。抵抗は3.9Ωと出ています。
ちなみに充電していない状態だと
▲ 素の状態が5.09Vということは0.01V無駄になっているのでしょうか。
問題のケーブルを測定その1
捨てる判定になっているケーブル
▲ 当然ですが、TYPE-Cアダプタを付けてもHIGH(1100mΩ以上)でした。
▲ 4.95V、0.26Aになっています。抵抗は18.7Ωと出ています。
基準のケーブルよりも電圧が落ちています。電流に至っては故障を疑いたくなるレベル。
このケーブルで充電しても満タンになるまで基準のケーブルよりも随分時間がかかりそうです。
問題のケーブルを測定その2
もう一本あったのでそれも測定してみます。
▲ 線の抵抗値(GND+VBUS)が538mΩと中途半端で比較するのにいい感じです。
▲ 4.97V、0.41Aになっています。抵抗は12.0Ωと出ています。
こちらも基準のケーブルよりも電圧が落ちています。電流に至っては故障を疑いたくなるレベル。
さきほどのケーブルよりはマシですが、満タンになるには基準のケーブルよりも時間がかかるでしょう。
普通のTYPE-Cケーブルだと
▲ 5.08V、1.32Aになっています。抵抗は3.8Ωと出ています。
当然、かもしれませんが一番いい数値になってます。
でも100均ケーブルなので、高いケーブルだともっといいかもしれません。
一応、お手本ケーブルでも測定
▲ 5.17V、1.33Aになっています。抵抗は3.8Ωと出ています。
こちらはUSB-A to C ケーブルではないので、あくまで参考ですが、一番いい数値でした。
結果:捨てる基準のケーブルは充電速度も遅い
捨てる基準として抵抗を測って抵抗値の高いものという基準にしていますが、
単純に充電速度が遅いものということでも良いのではないでしょうか。
いちいち実際に充電時間を測るのもいいですが、条件を合わすための手間が面倒くさいので
スマホから充電状況がわかるアプリをインストールして判断してみてもよいかな。
有名どころは『Ampere』と『AccuBattery』でしょうか。
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